【レビュー】受験勉強にオススメの書
コロナウイルスの関係で、学校に行きたくてもいけない生徒さんが大勢いますね。
「こんなに学校に行きたいと思ったのは初めて」という声すら耳にします。
授業に関しては、授業動画を本校の生徒に配信することで対応しています。
しかし、授業だけとっても、教員と生徒のコミュニケーション、生徒同士のコミュニケーション、ライブ授業特有のアクシデントなど、映像授業とライブ授業の違いを感じさせられます。
生徒も、課題や授業動画だけでは、本当に学ぶべきことはなかなか学べない。
やはり、生身の人間同士の対話の中で学ぶということは非常に大事なことだと僕は思っています。
さて。受験学年の高校3年生は、不安でいっぱいだと思います。自分一人で日本史の勉強を進められるようにしておかなければなりませんよね。
今日は、今のところ、私が使ってきた参考書や問題集の中で使いやすいなと思ったものを紹介します。
まずはこちら、
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』シリーズです。
とにかく解説がわかりやすいです。要点がしっかりとまとまっており、出来事のつながりも理解できるように書かれています。初学者、これから受験勉強を始めようという人にオススメです。ただし、国公立二次、難関私大は別の参考書が必要になるでしょう。
『石川晶康日本史Bテーマ史講義の実況中継』
このシリーズは、通史の方が受験のバイブルとしてよく知られていますが、こちらのテーマ史も結構いいですね。近年のセンター試験や共通テストも、やはりテーマ史的な観点が必要になってくると思いますので、通史がざっくり頭に入った段階で、テーマ史の勉強に活用するとよいでしょう。
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『超速 日本史の流れ』シリーズ
この本、面白い。縦書きでズラーッと流れが書いてあるのですが、読みやすく、どんどん読み進められるという不思議な参考書です。講義をそのまま本にしましたって感じですね。また、文章の上下に書かれてある要点や図解が結構いい。ただし、著者の思想、歴史評価に疑問を抱く箇所も多々あるので、その辺は気をつけた方がいいでしょう。
『スピードマスター 日本史問題集』
基礎固めにもってこいの薄めの問題集です。基本事項がまとまっているページと問題とで構成されています。上記の参考書や教科書等で、ある程度知識が頭に入った状態のときに、総復習として使うのがベストだと思います。いきなりこれを始めるといろいろな意味で苦しいかも。
『日本史講義 時代の特徴と展開』
国公立二次、論述対策には必須の書だと考えています。まず、このレベルの知識をここまでコンパクトに記述している点で、この書を超えるものはないかと。ただただ名著です。特に土地制度史、社会経済史においては、ピカイチです。日本史を究めたい人には必携です。
自分に合った参考書に出会えれば、受験勉強も楽しくなるはずです。
この時期、学校の授業ができないということは、自分にとって必要な勉強にとことん打ち込めるということです。
ぜひ、自分にとって有用な時間にしてください。